ブラジル株 米国の金融緩和頼み=児玉卓
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米国市場が比較的堅調なこともあり、ブラジルの株価は高値圏を維持している。一方、レアルの対ドルレートは軟調であり、7月、9月の2度にわたる利下げの影響が出ている可能性がある。もっとも、米国を含む世界経済が減速傾向にあるとはいえ、想定外の悪材料が出ているわけでもないため、リスク回避的な資本流出圧力が強まる状態にはない。
ボルソナロ政権への支持率が低下傾向にあり、景気も底ばい状態から脱していないなど悪いニュースが勝っているが、やはりブラジル株価を左右するのは外部環境であろう。第一は米国株価であり、第二には中国景気が重要である。特に後者は米中貿易摩擦の行方に影響を受けやすい。ただし、ここでもやはり短期的にポイントとなるのは、想定外の米中関係の悪化がないかということであろう。それが回避されれば基本的にブラジル株価は…
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週刊エコノミスト
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