週刊エコノミスト Online年金の大誤解

誤解4 年金は損する 若者でも「払い損」ではない 20代でも保険料の2倍以上に=井出真吾

    (注)保険料や年金給付額は賃金上昇率や物価上昇率に基づき2014年度の価格に換算した値、給付額は60歳時点の平均余命まで生存すると想定、厚生労働省「2014年財政検証」ケースEの場合 (出所)厚労省「平成26年財政検証結果レポート」を一部修正
    (注)保険料や年金給付額は賃金上昇率や物価上昇率に基づき2014年度の価格に換算した値、給付額は60歳時点の平均余命まで生存すると想定、厚生労働省「2014年財政検証」ケースEの場合 (出所)厚労省「平成26年財政検証結果レポート」を一部修正

     以前から「年金だけでは物足りない」と思っていた人は少なくないだろう。厚生労働省が公表した公的年金の「財政検証結果」は、幅広い年齢層が将来設計するうえで重要なことを数多く示唆している。例えば「年金はアテにならないから払いたくない」という若い世代の声をよく耳にするが、「若い世代でも通常は払った分より多く受け取れる制度」というのが正しい認識だ。決して払い損ではない。

     具体的に見てみると、来年25歳になる人の場合、国民年金(基礎年金)は保険料負担の1・5倍程度、厚生年金(基礎年金を含む)は2・3倍程度を受け取れる仕組みであることが厚労省から示されている。これは前回(2014年)の財政検証結果を基にした試算だが、検証結果自体は大きな変化がないので、大いに参考になろう。

     来年55歳になる人の場合、国民年金の保険料は800万円、厚生年金の保険料は1900万円に対し、受け取る年金給付額は国民年金は1400万円、厚生年金は5300万円となる。

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