老後資金は株の配当金で増やす Jリート、インフラファンドも=深野康彦
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株主への利益還元が急増している。利益還元は自社株買いと増配が双璧だが、ここでは増配に絞って解説したい。図はTOPIX(東証株価指数)連動のETF(上場投資信託)の配当金の推移である。資産規模の大きい上位3社のETFを100口ずつ購入して保有し続けた場合、どれだけ配当金が増えたかを示したもの。これらのETFは2002年に初めて決算を行い、支払った配当金は3銘柄平均で100口当たり約260円。19年には13倍の約3400円まで増額している。
株式投資といえば「売却益狙い」が一般的であるが、株価が高くなった今、売却益を狙うのは一時期より難しい局面が続いている。であれば長期保有で高収益が期待できる「高配当株投資」にもっと目を向けるべきだろう。世間を騒がせた老後資金2000万円不足問題にも十分対応できるからだ。
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週刊エコノミスト
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