テクノロジー 挑戦者2019
伊藤昌平 FullDepth社長 水中ドローンで最深の海へ
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軽装備で深海調査へ──。小型の水中ドローンの開発で、未知なる深海の世界を身近なものにしようとしている。
(聞き手=藤枝克治・本誌編集長、構成=市川明代・編集部)
これまで深海の調査といえば、大型船に巨大なロボットを積み、1000万円近くかけて挑むものでした。低コストで気軽に調査に出られるように、小型漁船に載る重さ28キロの水中ドローンを開発しました。
ドローン本体は、最大300メートルの深さまでの潜行が可能です。水中で浮きも沈みもしない「中性浮力」の状態を保つことで、エネルギーを省力化しました。推進器(プロペラ)が7個付いていて、あらゆる方向に動かせます。船上のパソコンを使って誰でも容易に操作できます。
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週刊エコノミスト
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