新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online ダマされない生命保険

契約トラブル防止 太陽生命が「録画制度」導入 「苦情半減」も業界に広がらず=鬼塚眞子

専門の担当者が改めて説明を行い、内容の録画を行う 太陽生命提供
専門の担当者が改めて説明を行い、内容の録画を行う 太陽生命提供

 かんぽ生命の不祥事にとどまらず、外貨建て保険の契約時の説明でも、説明員と顧客の間で「きちんと説明した」「いや聞いてない」といったトラブルが後を絶たない。金融庁の金融トラブル連絡調整協議会でも問題視されており、出席した委員から「証券業界でも取り入れ始めた録画制度を、契約時に導入してはどうか」と提案されたほどだ。だが、保険会社が録画制度を導入するのはインフラ整備の費用面はもちろん、顧客の心理的な抵抗という壁もあり、簡単なことではなかった。

 そのような中、風穴を開けたのが太陽生命だ。2014年から録画制度を導入し、高品質なサービス提供に向けた取り組みを実施している。陣頭指揮を執ったのは、当時社長だった田中勝英現会長。現場を知り尽くした経験から契約手続きを透明化し、顧客の意向を慎重に把握することが不可欠だとして、全国約8500人の営業職員が携行するタブレット端末にテレビ電話機能を搭載し、契約時の録画を開始した。

残り654文字(全文1062文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中郁次郎 一橋大学名誉教授「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化■大垣昌夫23 Q&Aで理解す [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事