マーケット・金融THE MARKET

東京市場 ストラテジストが読む 米中一時休戦でリスク選好相場に=三宅一弘

(出所)ブルームバーグより編集部作成
(出所)ブルームバーグより編集部作成

 年末に向けて米中通商交渉や、10月末の英国の欧州連合(EU)離脱期限など重要日程が目白押しになる。世界の製造業景気が減速する中で、米中対立が激化する場合などでは、米国はじめ主要国の中央銀行が金融緩和を強化する可能性が高い。逆に改善に向かえば金融緩和・利下げ圧力がマイルドになりそう。株式市場でも両者で明暗際立つ動きが予想される。

 米中が改善するケースではリスク選好が強まり、為替は1ドル=110円前後の円安基調となろう。日経平均株価は2万3000円、さらに消費増税をうまく乗り越えたことが確認できれば、一段高が現実味を増しそうで、外需系の景気敏感株、特にハイテク株がけん引役になろう。

残り561文字(全文854文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月9日号

EV失速の真相16 EV販売は企業ごとに明暗 利益を出せるのは3社程度■野辺継男20 高成長テスラに変調 HV好調のトヨタ株 5年ぶり時価総額逆転が視野に■遠藤功治22 最高益の真実 トヨタ、長期的に避けられない構造転換■中西孝樹25 中国市場 航続距離、コスト、充電性能 止まらない中国車の進化■湯 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事