生命保険 基礎知識&選び方 「前代未聞」のかんぽ生命 不正4パターンと自衛策=黒田尚子/編集部
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<ダマされない生命保険>
個人にとって家に次いで人生で2番目に高い買い物と言われる生命保険。複雑な設計の商品も少なくないが、商品の仕組みや必要な保障をどこまで理解して契約しているだろうか。顧客の無知や生命保険会社への信頼を逆手に取った不適切契約が今、かんぽ生命を舞台に前代未聞の規模で発生している。生命保険の営業員の説明をうのみにせず、自ら自衛策を講じたい。
「大きなうみがある」。9月30日、かんぽ生命の不正販売を巡る調査の中間報告を公表した日本郵政の長門正貢社長は、記者会見でこう認めた。中間報告では、契約時の虚偽説明など、法令や社内規定に違反した疑いのある事案が2014~18年度の5年間で6327件に上ることが判明(表1)。調査は対象18・3万件の約4割しか完了しておらず、12月末の最終報告で数が膨らむのは確実だ。
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週刊エコノミスト
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