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テクノロジー 挑戦者2019

下地貴明 エンパス代表 音声から感情を見極める

下地貴明 エンパス代表 (撮影=武市公孝)
下地貴明 エンパス代表 (撮影=武市公孝)

 人間の声から感情を判別する人工知能(AI)「Empath(エンパス)」を開発。コールセンターや、企業の従業員向けのストレスチェックに使われている。

(聞き手=藤枝克治・本誌編集長/構成=岡田英・編集部)

 話をしている声の高さや強さ、スピードといった「しゃべり方」から、喜怒哀楽をAIでリアルタイムに解析するシステムを開発・販売しています。黄色は「喜び・快活さ」、赤色は「怒り・強い主張」、緑色は「落ち着き」、青色は「悲しみ・戸惑い」と4色に分け、今、どんな気分なのかパソコンやタブレットなどのモニターで見られます。

 最初に約4万人分の音声データを集め、十数人の評価者に聞いてもらい過半数の人が「喜び」や「怒り」と判断したものを「教師データ」としてAIに学習させました。「喜び」の声に共通するトーンやスピードなど物理的な特徴を抽出し、機械学習を繰り返して予測の精度を高めました。言語を問わないため、世界50カ国の約1800社で使われています。

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