何ができるか 2自動車・物流 コネクテッドカーが進化 隊列走行の実現にも期待=河村靖史
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自動車業界では、高速・大容量、低遅延、多接続が特徴の5Gに注目している。トヨタ自動車が2020年までに日米中で販売する乗用車のほとんどに車載通信機を搭載するなど、自動車メーカーは、クルマが通信で外部と接続するコネクテッドカーの普及を本格化させている。位置情報などさまざまな車載データを収集してビッグデータ化し、これを新しいモビリティーサービスなどに活用できるためだ。コネクテッドカーを5Gで実用化すればより効率的にリアルタイム性を確保して、より多くのデータをやり取りできる。
自動車各社が開発に力を入れている自動運転技術にも5Gが生かされる。自動運転はセンチメートル級の高精度に自車位置を把握し、設定した目的地に向けて走行するが、道路工事による規制や渋滞など、刻一刻と変化する道路状況に対応しなければならない。5Gを使ってこれらリアルタイム交通情報を取得することで、自動運転車は効率的、かつ安全に走行できる。特にハンドルのない完全自動運転車の場合、緊急時などで、クルマを遠隔…
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週刊エコノミスト
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