ドル・円 107~109円台=深谷幸司
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市場のリスク選好が回復している。米中通商交渉に部分合意の見込みが立ったことが大きい。米国は大統領選挙が佳境に向かい、中国は景気減速に加え香港問題も抱える。米中双方の政権ともにポジティブな材料を提供する必要性が増している。11月には再度閣僚級協議が開かれ合意が署名に至ると見込まれている。それまではリスク回避による円高リスクは後退した状況が続こう。
一方で、米国で企業の景況感が依然として悪化していることは気がかりだ。好調な雇用に悪影響が広がらないか気になるところ。米中合意が部分的で既存の関税が撤廃されるわけではなく、大幅な景況感改善は期待しにくい。リスク選好の急回復も見込みにくい。
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