ルポ ラグビーW杯で5G初体験=加藤結花
有料記事
10月13日午後7時過ぎ、日本対スコットランド戦のPV会場である東京・汐留には、イベントに申し込んだ一般参加者や招待者など約400人が詰め掛けた。開幕3連勝の快進撃で迎える強豪国との一戦で、前夜に台風19号が関東地方にも大きな被害をもたらし、開催が危ぶまれた中での試合だ。
参加者の熱い視線の先にあるのが、会場中央に設置された400インチの巨大なメインスクリーンと、左右に連なる275インチのサブスクリーンだ。「高速大容量」「低遅延」が売りの5Gを使うことで、4Kの映像を大画面で見ることができるほか、ピッチ全体の俯瞰(ふかん)映像や選手のアップ映像など、マルチアングルで楽しむことができる。
映像の鮮明さもあってか、国家斉唱の場面では、まるで現地にいるかのようにほとんどの参加者が起立したのには少し驚いた。試合が始まると、選手の汗や毛穴まで見えるような高精細の映像で流れる日本代表のファインプレーに会場中が何度も興奮のるつぼと化す。
残り696文字(全文1114文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める