キーワードで解説 4Gから5Gの世界=亀井卓也
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高速大容量とは?
読んで字のごとく大容量のデータを高速で通信できる特性のことをいう。高速大容量を可能にする要因としては、4G(第4世代移動通信規格)までは難しかった高い周波数の電波に関する制御技術の成熟が挙げられる。電波は周波数が高いほど減衰しやすく、遠くまで飛ばすことが難しいという性質があり、高度な制御技術が必要だった。技術の進展により、通信速度が4Gの10倍~数十倍に高速化する。例えるなら、「開発が難しかった土地に広い道路を通すことができるようになった」イメージで、通行できる車両(データ量)が飛躍的に増えるのだ。
5Gで使用される電波は、3・7ギガヘルツ帯、4・5ギガヘルツ帯、そして「ミリ波」と呼ばれる28ギガヘルツ帯。現在、4Gで利用されている電波は最も高い周波数でも3・5ギガヘルツ帯であり、5G電波の周波数帯がいかに高いのかということがわかる。
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週刊エコノミスト
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