週刊エコノミスト Online

糖尿病=松山徳之/5

低カロリーでもおいしい食事をみんなで体験
低カロリーでもおいしい食事をみんなで体験

 インスリン注射を避けて食事と運動を徹底するのが先決だ。

 糖尿病は高血圧、高脂血症(脂質異常症)、肥満と並ぶ生活習慣病の一つ。食べすぎなど不規則な食生活や運動不足、遺伝子の要因などで、血糖値が高くなって発症する病だ。

 治療を怠ると血管を損ない合併症が進行する。毛細血管を傷つけて網膜に出血をもたらし失明する「網膜症」、腎臓のろ過機能が衰え人工透析が必要になる「腎症」など挙げたらきりがない。

 ひどくなれば血糖値を下げるためにインスリンの注射が必要になるが、その前段階で治療することが肝心である。しかし、治療の基本は食事制限と運動というごく簡単なことだから逆に難しい。治療に熱意があり、患者に厳しい医者と巡り合えるかが運命の分岐点になる。

残り888文字(全文1206文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事