新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

マーケット・金融 欧州発 世界不況

追い込まれたドイツ銀 投資銀行路線撤回でも茨の道 “強み”失った巨大銀行の不安=若奈さとみ

巨大なドイツ銀が傾けば世界経済への悪影響は避けられない(独フランクフルトの本社)(Bloomberg)
巨大なドイツ銀が傾けば世界経済への悪影響は避けられない(独フランクフルトの本社)(Bloomberg)

 2015~17年に3期連続で赤字決算に陥って以降、経営危機の淵にあるドイツ銀行は、今年の夏から秋にかけて大規模な事業再編計画を打ち出した。

 最大の焦点は、経営不振を招いた株式トレーディング業務からの撤退だ。同部門の5分の1以上の資産をキャピタル・リリース・ユニット(受け皿機関)に移管して売却を進めるが、先行きは不透明だ。

 ドイツ銀は世界59カ国に約2000支店、従業員9万人を有する。総資産額は18年末で1.35兆ユーロ(約160兆円)と巨大だ。国際通貨基金(IMF)は16年6月に発表したリポートで「ドイツ銀が、世界の金融システムに与える潜在的影響リスクは大きい」と警鐘を鳴らした。

残り1172文字(全文1466文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事