東京市場 ストラテジストが読む 電鉄株好調、再開発など材料豊富=藤戸則弘
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電鉄株の株価が良好である。普段は庶民の足として地味なイメージだが、年初来高値に顔を出す銘柄も少なくない。
その第一の要因は、本業である電鉄事業が好調なことだ。JRや私鉄、地下鉄各線との乗り入れが拡大し、利便性が向上して利用者の増加が続いている。これにインバウンド(訪日外国人需要)がかさ上げしている。
第二には、不動産事業の高収益化だ。日銀のマイナス金利政策によって、都市部の再開発を含めた案件が目白押しの状況である。特に、人気の沿線は、主要な駅の駅上・駅前に高層の商業用ビル、マンションの需要が強い。「駅徒歩ゼロ分」の優良物件の人気は依然高いままだ。
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週刊エコノミスト
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