今週のポイント 国内総生産(GDP)(11月14日) 増税前で7〜9月期プラスか=神戸雄堂
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内閣府は11月14日、2019年7〜9月期の国内総生産(GDP)の1次速報を公表する。4〜6月期は、輸出の減少と輸入の持ち直しによって外需寄与度がマイナスとなったが、内需が底堅く、実質GDPは3四半期連続で潜在成長率を上回る高成長となった。ただし、内需の柱である民間消費の一進一退が続いている。4〜6月期は消費税率引き上げ前の駆け込み需要が一部で発生したことや、10連休による効果で高めの伸びとなったが、力強さを欠いている。
7〜9月期は、引き続き外需寄与度がマイナスとなることが予想されるが、増税直前の駆け込み需要が民間消費など内需を押し上げ、プラス成長が続くだろう。直近の貿易統計と国際収支統計の結果を踏まえると、7〜9月期は輸出が前期比ほぼ横ばいの一方で、輸入が増加し、外需寄与度は2四半期連続のマイナスとなることが予想される。他方、内需は、世界経済の減速に伴う輸出低迷によって製造業に弱さが見られるものの、全体として…
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週刊エコノミスト
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