IPO勝敗表 勝率は維持するも低下する初値上昇率=西堀敬
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IPO投資と言えば、公募・売り出し株を買って上場当日の初値で売るのが最ももうかる投資手法である。表を見てほしい。2001年以降すべてのIPO銘柄を公開価格で取得して初値で売れば、そのキャピタルゲインの額は一度もマイナスになっていないほど最強の投資手法であることは一目瞭然である。
しかしながら、そのもうかる度合いの一つの指標である初値騰落率(公開価格と初値の差)が、アベノミクス相場も7年目を迎えて少し変調の兆しが出てきたようだ。19年はここまで63銘柄(11月1日現在)が新規上場したが、その初値騰落率は68%とアベノミクス相場始まって以来最も低い水準となって…
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週刊エコノミスト
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