東京市場 ストラテジストが読む 弱い売り圧力、2万4000円台も=隅谷俊夫
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日経平均株価は10月10日の米中貿易協議における暫定合意を好感して上昇、29日には一時2万3000円台に乗せた。9月に続く大幅な上昇に、短期的な高値警戒感は強い。
だが、2万3000円台に目立った節目は見当たらない。昨年10月2日に2万4400円台の高値をつけた後、わずか6営業日で2万2400円台まで急落したことで、戻り待ちの売り圧力が弱い「真空地帯」に入っているからだ。好材料が出現すると、日経平均株価は「真空地帯」を駆け上がる可能性がある。
投資家動向で目立つのは、海外勢の買いに対する国内勢の売り。海外勢では米国のミューチュアルファンド(投資信託)やヘッジファンドによる決算前の売りが10月前半で終わり、後半から新規資金の流入による買いが始まったもよう。こうした買いはクリスマス商戦が盛り上がる年末まで続きやすい。
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週刊エコノミスト
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