新事業を積極開拓 ジャストシステム 通信教育など収益の柱に=編集部
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文書作成ソフト「一太郎」やかな漢字変換ソフト「ATOK」で知られるソフトウエア開発会社だが、通信教育事業など新事業で新たな道を切り開いた。2019年3月期は営業利益、経常利益、当期純利益とも、1997年の株式上場以来最高益を更新。株価も3年で4倍以上になった。
20年4~6月期の売上高は個人向け事業54億円、法人向け事業40億円で、特に法人向けは前年同期に比べて78%増。20年1月にマイクロソフトの「ウィンドウズ7」のサポートが終了するため、自治体や企業のパソコン更新需要が拡大し、一太郎やATOKのほか、関連ソフトウエアの導入が順調に進んだことなどが要因という。
注目を集めるのが多彩な新規事業だ。特に、12年、他社に先駆けて始めた専用タブレット端末を使う家庭向け通信教育「スマイルゼミ」が収益の大きな柱に育った。幼児、小学生、中学生コースともに会員数を伸ばしており、「教育ICT(情報通信技術)の波に乗っている」(いちよし経済研究所の藤田要主任研究員)。
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週刊エコノミスト
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