TPP、日米貿易協定でも豚肉価格は下がる気配なし=高橋寛
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国産豚肉の価格動向は、国内の生産量と関連している。豚肉生産は、暑さから6~8月に減少し、涼しくなると増加に転じる。
これを反映して、豚肉価格は需給が逼迫する6~7月に上昇し、東京市場で1キロ当たり600円を超えることもある(上格付けの豚肉)。その一方で、需給が緩まる10月~翌年3月ごろまで、同400円台前半、日によっては400円を割り込み300円台後半まで低迷する。ただし、年末需要のある11月下旬~12月上旬は上昇する(図1)。これが一般的な価格動向なのだが、今年は底堅い動きをしている。10月25日現在の価格は498円と500円に迫る高い水準となった。
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週刊エコノミスト
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