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教養・歴史 勝ち残る・消える大学

日本語だけでは通用せず 学生の多様性にもこだわる=仲谷善雄

 大学改革のトップを走ってきた立命館。「正しく問える人材」の育成に力を入れている。

(聞き手=市川明代・編集部)

 オーストラリア国立大学(ANU)と共同で、リベラル・アーツを学ぶ「グローバル教養学部(GLA)」を今春、大阪いばらきキャンパスに新設した。1学年100人で、90人を立命館(海外での受験者も含む)、10人をANUが集める。両国のキャンパスで学ぶことで全員が二つの学位を取得できる、国内初の学部だ。

 日本の大学の最大の問題点は、使用言語が日本語であるという点だ。母国語に置き換えて学び、高度なレベルでものを考えられるというのは、他国にない大きなメリットでもあった。だが、海外から人を受け入れようとすると限界がある。そこで3学部に英語で学べるコースを作ったが、作っただけで交流がないと意味がないとわかった。立命館アジア太平洋大(APU、大分県別府市)は、学生の半数近くを国際学生が占める。ここまでの比…

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