東京市場 ストラテジストが読む 年度内に2万5000円回復も=三井郁男
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日本株は米中協議の進展や、世界経済の底入れのタイミングが近いとの期待から上昇が続き年初来の高値を更新している。景気と業績動向が株価にポジティブな影響を与え、金利上昇と株価上昇が同時に生じる、教科書的な景気回復時の市場動向となっている。
国内景気は内閣府が発表した7〜9月期の国内総生産(GDP)は、実質で前期比0・1%増、年率で0・2%増と4四半期連続のプラス成長となったが、4〜6月期の年率1・8%増からは減速した。消費増税前の駆け込み需要でプラス成長は維持したが、小幅な伸びとなった。輸出が0・7%減と弱かった一方、設備投資は0・9%増。人手不足や省力化投資は高水準で推移している。10〜12月期は駆け込みの反動減があるだろうが、外需が持ち直せば底堅さは維持しそうだ。
米国経済の力強さは続き、欧州経済も底打ち感が出てきた。新興国も米国の利下げにより政策発動が進んでおり、回復期待感が出ている。
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週刊エコノミスト
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