米主要大型株で構成されるS&P500指数は史上最高値の更新が続いている。今年の米企業の増益率は2％弱にもかかわらず株価が大きく上昇していることに違和感を唱える声も一部から聞こえてはくるが、（１）緩和的な金融政策、（２）底堅い米経済、（３）市場予想を上回る企業決算、（４）米中貿易交渉の前向きな進展を受けて、足元の株価は堅調だ。

　年末に向けて株価は小さな上げ下げを繰り返しながら上昇が続くのだろうか。金融政策は緩和的な状況が続くと見込まれる。また、全米小売業協会が今年の年末商戦の小売売上高を前年比3.8〜4.2％増と見込んでいるように、消費を中心に米経済も底堅い推移が続くだろう。