長期金利 景気底打ちで上昇へ=小玉祐一
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10月の日銀展望リポートの物価予想は引き下げられたが、そうした意味で日銀が「予防的」に動く意思がないことは、今回の据え置きではっきりした。9月の公表文の変更を緩和予告と捉える向きも多かったが、黒田東彦日銀総裁は「あくまでも金融政策はデータ・ディペンデント(指標に基づく)」と答えている。要は為替次第ということだろう。
米中交渉の小粒の合意内容を見る限り、トランプ大統領は今後も大統領選を控え、内容よりも合意重視のスタンスを続ける可能性が高い。英国の欧州連合(EU)離脱も山は越えた感がある。株式市場の押し下げ要因となってきた2大交渉の重しが取れつつあるのは大きい。一方、世界景気に目を向けると、半導体の在庫調整が一巡しつつあることもあり、経済協力開発機構(OECD)先行指数やグローバルPMI(購買担当者景気指数)が…
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週刊エコノミスト
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