新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

法務・税務 税務調査は見逃さない

消費税 不正還付を狙い撃ちに 「金取引」の抜け穴封じへ=松嶋洋

消費税率を引き上げた以上、調査も厳しくなる・・・・・・(Bloomberg)
消費税率を引き上げた以上、調査も厳しくなる・・・・・・(Bloomberg)

 国税庁が消費税の還付を申告する法人に対する調査を強化している。消費税の申告は、商品・サービスを売った時に受け取る税額から、仕入れ先に支払う税額を差し引いて納税額を計算し、受け取った消費税より支払った消費税のほうが多ければ原則還付を受けられる。ただ、この仕組みを突いた不正還付が後を絶たない。今年10月に消費税率が引き上げられたタイミングでもあり、国税側が神経をとがらせている。

 国税庁の今年11月の発表によると、2018事務年度(18年7月〜19年6月)に消費税の還付を申告した法人に対する税務調査件数は17事務年度に比べ減少しているものの、調査の中で還付金額の水増しをするなど不正を指摘したのは829件と17事務年度から42件も増加した。国税庁が不正還付に対してピンポイントで調査していることが分かる。

残り1801文字(全文2154文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事