「粉飾倒産」でヤケド負う=編集部
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「都心部で売り上げを急激に伸ばす新興企業の粉飾を見抜けず、与信コストを膨らませる地銀が増えている」
ある信用調査マンは、こう懸念する。有望な貸出先に乏しい地銀が、首都圏や大阪の都心部に進出して、躍進するかに見える新興企業に貸し込むが、実態は粉飾による架空売り上げの計上で、資金繰りに行き詰まり破綻。有望企業が突如、不良債権と化し、損失計上を余儀なくされるケースだ。
20代女性向けの人気のカラーコンタクトや化粧品を販売するシーンズ(東京・港区)は11月29日、東京地裁に民事再生法を申請した。同社は2003年5月に設立し、ファッション雑誌の人気モデルを起用するなどで、コンタクトやコスメ事業が好調に推移。18年3月期には売上高約78億円を計上するほどまでになった。
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