焦点2020 コンビニ “24時間営業”の大転換期 ファミマは直営店拡大に意欲=河野圭祐
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コンビニエンスストアの24時間営業モデルが曲がり角を迎えている。
小売業の中で群を抜く収益力の源泉は、フランチャイズチェーン(FC)による大量・スピード出店と、24時間年中無休の掛け合わせによる高収益だった。FCはセブン─イレブン・ジャパンが約2万1000店、ファミリーマートが約1万6500店、ローソンが約1万4700店。日本マクドナルドの約2900店、ドラッグストア首位のツルハホールディングスの約2100店と比べても、圧倒的だ。
ただ、今後は人口減少が進み、人件費高騰や人手不足、FC加盟店オーナーの高齢化による後継者難なども重なる。加盟店料の減額や廃棄ロスの本部負担増、一律24時間営業の見直しに伴う物流体制の組み直し、といったコスト増要因は続く。各社とも加盟店支援による既存店の底上げに注力し、新規出店を大幅抑制するとなると、どう活路を見いだすのか。
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週刊エコノミスト
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