国際・政治世界経済総予測 2020

米国大統領選 深まる分断はトランプ氏に有利 大接戦で遠い「ノーサイド」=安井明彦

    第45代大統領 ドナルド・トランプ氏(Bloomberg)
    第45代大統領 ドナルド・トランプ氏(Bloomberg)

     大接戦となった2016年の大統領選挙から3年強が過ぎ、米国は大統領選挙の年を迎える。対中貿易摩擦や大統領弾劾騒動など、激動の時期を過ごした米国だが、世論調査から浮かび上がるのは、前回選挙のまま、時計が止まったような分断の構図である。

     象徴的なのが、トランプ大統領の支持率だ。就任当時から40%を挟んだ狭いレンジで推移している。トランプ大統領への支持は広がらないが、岩盤のような支持層が揺らぐこともない。支持率の低位安定ぶりは、過去の大統領とは対照的だ(図1)。

     トランプ政権の下で、党派間の分断は修復が難しくなっている。移民に厳しいトランプ大統領の政策は、ブルーカラーの白人の支持を引き留める一方で、ヒスパニックや黒人の離反を促す。気候変動対策や銃規制など、今日的な課題への関心の低さは、変化を嫌う高年齢層には受け入れられやすいが、若年層は反発を強めている。

    残り1780文字(全文2160文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    2月2日号

    ガソリン車ゼロ時代第1部 激変する自動車産業22 EVで出遅れる日本 市場奪取へ勝負の10年 ■市川 明代/白鳥 達哉26 図解・日本の雇用 製造から販売まで、2050年に80万人減も ■白鳥 達哉28 ガソリン車よりエコ! 生産から廃車まで、EVのCO2排出は少ない ■桜井 啓一郎31 インタビュ [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事