地図とデータで見る 中国の世界支配=三尾幸吉郎
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ここ数年、世界経済における中国の影響力が拡大し、中国経済の行方から目が離せなくなってきた。
第一に国内総生産(GDP)の世界シェア拡大(図1)。中国のGDPは約13・4兆ドルで、世界(約85兆ドル)の15・7%を占めている。米国は24・2%なので、それには及ばないが、日本の5・9%をはるかに上回る。しかも、変化のスピードが速く10年前とは様変わりだ。世界金融危機の2008年、中国のシェアは7・2%で日本より小さかった。10年後には米国に並ぶ規模となりそうだ。
第二が「世界の工場」としての影響力だ。中国の製造業は約3・5兆ドルの付加価値を生み出しているが、これは世界の約13兆ドルの27・1%を占めており、米国の16・7%をはるかに上回る(図2)。
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週刊エコノミスト
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