INTERVIEW 飯田浩一 みずほ証券社長 「対面営業を科学する」 レベル向上にAIも活用
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低金利やインターネット証券の攻勢で、守勢に立たされている対面証券。どう生き残っていくのか、みずほ証券の飯田浩一社長に聞いた。
(聞き手=浜條元保・編集部、構成=岡田英・編集部)
── 証券業界の現状は。
■非常に厳しい。特に、国内のリテール(個人向け)部門は厳しくなっている。過去30年、証券会社の経常利益の合計が5000億円を下回ったのはバブル崩壊、ITバブル崩壊、リーマン・ショックの後くらいだった。ところが、2018年度は劇的な外部環境の悪化がなかったにもかかわらず、5000億円を下回った。こんなことは過去30年で初めてだ。ネット証券の出現で株式委託手数料が低下し、長引く低金利や先行き不安で顧客の取引が減少していることが、証券ビジネスの収益性低下の原因となっている。
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週刊エコノミスト
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