ドル・円 夏場に円高進行も=高島修
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2019年、ドル・円の値幅は記録的な小幅にとどまった。高値は4月の1ドル=112円台、安値は8月の104円台であり、年間値幅は8円ほどだ。米中貿易戦争や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感が深まったにもかかわらず、これだけ小幅な値動きにとどまったことは、足元で発生しているレンジ相場が非常に強固であることを感じさせる。
特に17年以降、ドル・円が3年続けて105~115円のレンジで膠着(こうちゃく)している状況は異常とも言える。20年、市場の関心はドル高・円安とドル安・円高のどちらになるのか以前に、そもそもドル・円が動くのかどうかにある。ただ、20年も、このレンジ継続が基本シナリオとなる。
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週刊エコノミスト
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