合格者ランキング 東大は首都圏一貫校が圧倒 京大は全国から集まる=安田賢治
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少子化が進んでも、難関大学の入試は変わらず難しい。受験生が確実に合格できる大学を選ぶ傾向が強まっているせいもあって、2020年度入試では旧7帝大では北海道大を除き、志願者数は前年と比べ減少している。北海道大の志願者数が増えているのは、旧7帝大の中で後期試験の募集人員がもっとも多く、受験生に狙われているためだろう。東京大、大阪大は後期試験を実施しておらず、京都大は法学部、名古屋大も医学部医学科だけ。つまり、難関国立大の入試は「前期勝負」となってきている。
受験生の志望傾向も変化している。以前は最難関の東京大が厳しいとなると、東京工業大や一橋大に志望変更するのが一般的だった。それが今は、東京大が厳しいと判断した受験生は、近隣の総合大学、例えば東北地方の受験生であれば、東北大を狙う傾向があるという。予備校関係者は「受験生の地元大学進学志向は強いが、大都市間を移動する受験生も少なからずいる」という。東京大を狙わず、地方の旧7帝大を受けるようになってきて…
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週刊エコノミスト
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