車内空間向け機器 エンタメ機能を強化 ソニー、アルプスアル、カーメイト=松田精一郎
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CASEの進展による車室空間の変化として、「サービス空間の共有化」や「車内での過ごし方の変化」が考えられる。通勤などの日常移動で公共交通機関の分担率が日本などより低く、クルマを利用することの多い欧米が拠点の自動車メーカーは、「CASE時代の車室内での過ごし方」について、早くから注目してきた。
コンテンツ消費の場に
独アウディは今年1月の米見本市「CES」で車載VR(仮想現実)によるエンターテインメントに加えて、利用者と共感できるAI(人工知能)を備えたモビリティーパートナーとなる「第三の生活空間」と定義したコンセプトカー「AI:ME」を公開した。同社は昨年のCESでも「The 25th HOUR(25時間目)」をテーマに、クルマの加減速やカーブなどでの動きに合わせて、米ディズニーと開発したVRゲームを楽しめるシステム「Holoride(ホロライド)」を発表していた。
また、米インテルは、同じく昨年のCESで、配車サービスシステムと一体化した、後席前方と左右の窓の計270度を映像スクリーンとした車室空間を公開した。インテルのシステムにコンテンツを提供したのは、バットマンなどのコンテンツで知られる米マーベルだ。
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週刊エコノミスト
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