「富岳」に込めた意味 高性能と汎用性を両立=岡田英
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山頂は高く、裾野も広い──。富士山の異名でもある「富岳」の名称には、世界トップクラスの計算性能と、幅広い産業用途やユーザーにとっての使いやすさを両立する意味が込められている。高性能かつ汎用性のあるスパコンの存在は、一国の産業の浮沈や防災・減災をも左右する。
富岳は昨年8月に運用を終えた「京」の最大約100倍の計算性能で、京が1年かかった計算が3~4日でできると期待される。国費約1100億円を投じ、理化学研究所と富士通が2014年から共同開発。21年ごろの稼働に向け、昨年12月には設置予定場所の理研計算科学研究センター(神戸市)に計算機の搬入…
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週刊エコノミスト
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