穀物 上値重い=柴田明夫
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シカゴ穀物価格は上値が重い。大豆は1ブッシェル=9ドル台近辺まで軟化。トウモロコシの足取りも重い。1月15日に米中通商協議の「第1段階」合意の署名式が行われたものの、不透明な部分が多く、失望売りが入った。10日の米農務省最終生産見通しで大豆、トウモロコシともに単収(10アール当たりの基準収穫量)、生産量が市場予想を上回ったことも一因だ。
米中合意に関しては、米国側からは中国が大豆など500億ドル規模の米農産物を購入するとの期待が広がった。しかし、中国側からは数字は出ていない。そもそも、貿易戦争前の米農産物購入規模が240億ドル程度であったことを考えると、500億ドルには当初から懐疑的な声が上がっていた。
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