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マーケット・金融 新型肺炎ショック 株の底値

ドル・円 米好景気・低金利が材料 大統領選前後に120円台へ=陳満咲杜

(出所)編集部作成
(出所)編集部作成

 中国で発生した新型コロナウイルス(新型肺炎)は日々深刻化しており、リスクオフ(回避)の円買いでドル・円も1月末時点で1ドル=108円台を推移している。しかし、筆者はこの影響は限定的で米国の株高基調、景気の拡張が維持される限りは、本格的なドル安・円高の再来にはならないと考える。

 昨年のドル・円は、年初のフラッシュ・クラッシュ(瞬間的な暴落)の動きもあり、市場関係者の間では「相場は大きく動き、かつ大幅な円高が進行する」といった見方が大半だった。しかし、結果的には見事に裏切られ、変動幅は8円程度と史上最小記録を更新した。

 このような結果となった背景には、リスクオフの逃避先としての円の役割と、日米金利差という目安を過大評価していたことがある。

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