新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online 新型コロナ 広がる恐怖

イラン 制裁で感染拡大、政治変動も=宮田律

 2月25日、米国のタカ派のシンクタンク「民主主義防衛財団(FDD)」のマーク・ドゥボウィッツCEOが、コロナウイルスがトランプ政権の制裁強化でも実現しなかった非石油部門でのイランの輸出を停止することができたとツイートした。

 FDDは、イスラエルのリクードなどタカ派勢力と連携してきたシンクタンクで、米国の中東への軍事介入や親イスラエルの中東政策を米国政府がとることを唱道してきた。ドゥボウィッツCEOは、イランに対する過酷な制裁を主張し、医薬品がイラン制裁の対象外になることにも反対してきた。イランのコロナウイルスの拡大は、米国の制裁強化による医薬品不足や、その高騰もその一つの要因だ。

 当初、東アジアに比べて、中東での感染拡大は遅く、イランで最初の死者が出たのも、2月19日だった。だが、イランは中東諸国の中では例外的に感染者が多く、イラン保健省によれば、3月3日現在、感染者数2336人、死者が77人に上っている。

残り656文字(全文1066文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事