法務・税務

4月の改正意匠法施行 クラウドの画面デザイン、建物内装・外装も保護対象に=加島広基

化粧品は店舗内装でブランドの世界観を表現する(Bloomberg)
化粧品は店舗内装でブランドの世界観を表現する(Bloomberg)

 デザインを保護するための改正意匠法が4月1日に施行される。今回の意匠法改正は過去に例のない画期的なものであり、ビジネスに大きな影響を与えそうだ。大きな改正点は、(1)画像デザインや空間デザインの保護対象の拡充と、(2)複数のバリエーションのデザインを効果的に保護する関連意匠制度の拡充──の2本柱である。本稿では、ビジネスに最も大きな影響を与える(1)について、紹介したい。

 ソフトウエアやアプリの操作画面など、画像デザイン自体は以前から意匠法の保護の対象となっていたが、保護の対象はあくまで画像を表示する物品(この場合は、パソコンやスマートフォン)そのものであった。このため、画像が物品に表示されること、画像のデータが物品に記録されること、という二つの制約があった。つまりは端末にインストールされていることである。

残り1854文字(全文2213文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月2日号

バブル超え 日本の実力24 実体経済と乖離する株高にたまるマグマ■編集部26 株価4万円 私はこう見る マネー資本主義が作った壮大なバブル■澤上篤人27 株価4万円 私はこう見る 割高感なく急速な調整はない■新原謙介28 株価4万円を考える 日本“企業”と日本“経済”は違う■山口範大30 日独逆転  [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事