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法務・税務 変わる! 不動産法制

土地放棄の制度を新設へ 現実には高すぎるハードル=横山宗祐

空き家対策特別措置法の行政代執行で取り壊される管理不全の空き家
空き家対策特別措置法の行政代執行で取り壊される管理不全の空き家

 <所有権 登記 相続……>

 不動産の登記や処分、相続のルールが大きく変わることになりそうだ。法務相の諮問機関である法制審議会の民法・不動産登記法部会は2020年1月、関連法制の中間試案を提出した。法務省は3月10日まで中間試案へのパブリックコメントを募集。今後、法制審はパブリックコメントも勘案して今年9月に法務相に答申し、今年秋の臨時国会に関連法案が提出される予定だ。

 今、なぜ、民法・不動産登記法の見直しなのか。議論のきっかけの一つに、東日本大震災の復興事業に当たって、所有者不明土地の存在が大きな妨げになったことがある。大相続時代を迎え、被災地以外でも所有者不明土地問題が拡大することも予想される。

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