マーケット・金融コロナ恐慌

新興国 中国減速は台湾、マレーシア直撃 通貨下落リスク高まる資源国=平山広太

    (注)2018年実績 (出所)国際連合、国際通貨基金よりSMBC日興証券作成
    (注)2018年実績 (出所)国際連合、国際通貨基金よりSMBC日興証券作成

     中国全土で8万人を超える感染者を出した新型コロナウイルスは、人の移動を通じて各地に伝播(でんぱ)し、グローバル経済・金融市場を揺るがす事態に発展している。筆者が専門とする新興国市場でもウイルス感染は深刻さを増しつつあり、各国はその対応に追われている。

    「震源地」の中国では、武漢「封鎖」などの荒療治で早くも2月上旬には新規の感染者数が峠を越え、その後着実に収束しつつある。だが、強力な施策には重篤な副作用が付随するのが常だ。2月の中国製造業PMI(購買担当者景気指数)は史上最低を更新、中国経済は瞬間風速的にリーマン・ショックを上回る逆風にさらされた格好だ。

     複雑に入り組んだ中国国内のサプライチェーン(供給網)は各所で寸断されてボトルネックを生み、中小零細を中心に、いまだ操業再開を果たしていない企業も少なくない。「世界の工場」である中国経済が急減速すれば、海外からの輸入が抑制されるだけでなく、海外への部材の輸出が滞ることでグローバルなサプライチェーンが機能不全に陥るおそれがある。地理的に近接するアジア地域は輸出入の両面で中国との関係が緊密であり、特に…

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