自動車 米国感染拡大で裾野産業に影響=遠藤功治
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2月の春節明けから、世界の自動車産業は新型コロナウイルスの脅威にさらされている。2019年の全世界の自動車販売台数は約9000万台で、うち約2600万台が中国だった。つまり、世界の自動車販売の約30%を中国市場が占めているという現実がある。その巨大市場を、湖北省・武漢市周辺を震源地とするウイルス禍が襲った。
武漢には、日産自動車やホンダの主力工場を中心に約300万台規模の生産能力があるといわれる。武漢には更に自動車部品・電子部品・化学・鉄鋼その他自動車関連企業の工場が多数立地し、300万台の生産を支えている。この地域の工場の稼働停止は既に1カ月半となるが、3月中旬から一部工場で再開の動きが出ている。2月の中国の新車販売は対前年同月比約80%減、3月も少なくとも半減するのではないかと予想される。
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