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週刊エコノミスト Online 挑戦者2020

古川尚史 イノフィス社長・CEO 小林宏 イノフィス創業者・技術最高責任者 着る人工筋肉で作業アシスト

撮影 武市公孝
撮影 武市公孝

 人工筋肉を使ったリュックサック型のアシストスーツで、重労働の負担を軽減する。東京理科大発ベンチャーの危機を、3代目CEOが救った。

(聞き手=市川明代・編集部)

小林 人工筋肉を使った装着型の作業支援ロボットを製造・販売しています。リュックサックのように背負うことで、最大25.5重量キログラムの力で動作を補助し、腰の負担を和らげます。電力不要で3.8キログラムと軽量。お年寄りや女性でも気軽に使えます。

 人工筋肉は、メッシュ状のPET(ポリエチレンテレフタレート)繊維で覆われたゴムチューブでできています。チューブに一定の空気圧をためておくと、かがんだ時にチューブが伸びて中の体積が半分になり、その分、圧力は倍になって、引っ張る力となるのです。

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