デジタル世紀の焦点/3 逆風強まるGAFA 鬼門はデータ寡占と個人情報侵害=田中道昭
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デジタル・プラットフォーマーと言われるGAFA(米国のグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)は、デジタルトランスフォーメーション(DX)、デジタルシフト、デジタル資本主義など、「デジタル」を最大の武器として成長してきた。一方で、弊害も目立ってき
たことから批判も高まっている。
日本では2月18日、GAFAを意識した巨大IT企業などによる市場寡占を規制する目的の新法案が閣議決定された。取引先業者が手数料の一方的な引き上げなどの不当な取り扱いを受けないよう、契約条件の開示や契約内容を変更する場合の事前の通知などを義務づける。
英国では3月11日、大手IT企業を対象にした新たなデジタル課税を4月に導入することを政府が正式に決定。20カ国・地域首脳会議(G20)や経済協力開発機構(OECD)でも議論されているが、各国で利害が衝突、合意形成は難航していた。巨大IT企業を抱える米国は、英国に対し実行された場合には報復に出ることを明言している。
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週刊エコノミスト
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