今週のポイント 3月の貸出・預金動向(4月10日) コロナ対応で貸出は加速へ=上野剛志
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新型コロナウイルスの感染拡大に伴って国内景気は急速に悪化している。資金面では、観光業や小売業などの多くの企業で売り上げが急減し、資金繰りが逼迫(ひっぱく)している。倒産を防止するため、政府や日銀は相次いで企業の資金繰り対策に乗り出しており、金融庁も金融機関に対して、債務の返済猶予など融資先に対する金融支援の強化を要請している。
日銀が毎月公表している「貸出・預金動向」によれば、近年の銀行貸出残高の伸び率はおおむね前年比2%台(直近2月分は2.2%)で安定的に推移してきたが、今後は企業の資金繰りへの対応によって上昇に向かうと見込まれる。
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週刊エコノミスト
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