NY市場 急激な水準調整に一服感=堤雄吾
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新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、米国株相場は引き続き値動きの荒い展開となっている。ただ、米主要大型株で構成されるS&P500指数の日中高値と安値の乖離(かいり)率は3月13日をピークとして低下傾向にあり、相場は徐々にではあるが落ち着きを取り戻しつつあるように見える。米金融当局の大胆な緩和策や、2兆ドル規模の財政出動の実現に向けた進展が投資家心理の改善に寄与した格好だ。
2月中旬に19倍前後だったS&P500指数の予想PER(株価収益率)は、3月30日時点で15倍台となっている。今後、業績見通しの下方修正が一段と進む可能性は高いが、利益予想が現在の水準から10%近く低下しても予想PERは過去3年平均並みとなる計算であり、短期的なバリュエーション調整には達成感が出ている。
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週刊エコノミスト
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