５月15日に米国で４月の小売売上高が発表される。米国内での新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出制限や、失業者の大幅な増加によって、これまで好調であった個人消費には急ブレーキが掛かっている。小売り統計は個人消費の3分の1をカバーしており、個人消費への影響を見極める上で注目される。

　３月の結果を振り返ると、レストランやバーなどの飲食店も含めた小売り全体では前月比8.7％減と、1992年の統計開始以来最大の落ち込みとなった。中身をみると、自動車販売が27.1％減となったほか、衣料・装飾品が50.5％減となった。さらに、外食制限の影響もあっ…