金融 フィンテックが主導するディスラプション(創造的破壊)=野崎浩成
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コロナ後の世界を語るにはいささか早いとは思うが、人類がコロナと対峙(たいじ)している現下の状況は、個人、法人、国家の枠を越えて価値観に大きな影響を及ぼしていることは間違いない。『ニューヨーク・タイムズ』のコラムニストであるトーマス・フリードマン氏が3月17日付コラムで、紀元前後になぞらえて「B.C.(Before Corona)」と「A.C.(After Corona)」と、新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的大流行)前後における歴史的分断を唱えた。
確かに、国家観や国際協調にかかわる政治的観点から個々人の社会的行動規範に至るまで、あらゆる影響を及ぼすことは想像に難くない。金融業界もこの例に漏れない。
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週刊エコノミスト
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