ドル・円 緩やかにドル安へ=高島修
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ドル・円はこのところ方向感を欠いているが、米ドルは世界的に厳しい金融・経済環境の中で意外なまでの底堅さを見せている。特にユーロなど欧州通貨に対して堅調で、為替相場は全体的に米ドル高だ。米連邦準備制度理事会(FRB)の大胆な金融緩和に伴う米金利低下は、今までのところ対円でも対ユーロでも目立った米ドル安圧力を生んでいない。
一方、豪州、カナダなど資源国の通貨は3月以降、堅調な米ドルに対しても値を戻しており、4月下旬にWTI原油価格がマイナス圏に陥った際にもカナダ・ドルが目立って売り込まれることもなかった。新興国通貨も出遅れてはいるが、ブラジル・レアルなど一部の例外を除けば下げ渋り始めた。
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