今週のポイント 米国雇用統計(6月5日) 労働市場の悪化が継続=窪谷浩
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米国で5月の雇用統計が6月5日に発表される。米国内で新型コロナウイルスの感染拡大や、感染対策としての外出制限などで経済活動に大きな影響が出ており、労働市場は戦後最悪の状況となっている。
4月の非農業部門雇用者数は前月比2050万人減と、9年半ぶりの減少となった3月の87万人減からさらに減少幅が2桁増え、1939年の統計開始以来、最大の落ち込みとなった。飲食業を含む娯楽・宿泊業で765万人減となったほか、小売業で211万人減少した。
これらの業種では外出制限の影響を大きく受けたとみられる。もっとも、雇用減少は広範な業種でみられており、雇用悪化が深刻化している。
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週刊エコノミスト
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