マーケット・金融THE MARKET

東京市場 ストラテジストが読む 強弱が交錯、2万3500円が上値=三井郁男

 日経平均株価は5月後半から急上昇し、コロナ問題で急落する前の水準(2万3386円、2月21日)に近づいて調整に入った。5月初めは実体経済が想定以上に落ち込むと見ていたので、株価回復は想定以上の強さだ。

 マーケットの強さと裏腹に、日米欧で発表された経済指標のうち、事実を数値化した「ハードデータ」は歴史的な落ち込みが続いたが、心理状況を指数化した「ソフトデータ」は5月以降、改善が目立っていた。

 日米に加え中国も経済データを市場平均と比較する「サプライズ・インデックス」も改善し、経済はいったん底をつけたようだ。 国内も4月の消費や生産などはまだ底打ちを示すものはないものの、5月の景気ウオッチャー調査の現状判断はかなり低水準ながらも改善した。

残り535文字(全文860文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事